呪いアイテムのメリット
 呪いのアイテム・・・それはほとんどの場合において、強力無比の攻撃・防御力を持っている。しかし、同時に「呪い」というペナルティーを負わねばならなくなるので、この呪いアイテム「禁断の果実」的意味合いが強いと言える。呪いにかかると、戦闘中に動けなくなってしまうのだが、これがなかなか大変である。仲間が瀕死の状態でも、場合によっては身動きが取れず、助けることさえできなくなってしまう。

・呪いアイテムのメリット?

 「強力な攻撃力、守備力を手にできるのならばやむを得ないだろう」・・・と思っても、よく周りを見渡してみれば、呪われていないアイテムの中にも結構強力なのはあったりする。例えば呪いの武器で最強である「破壊の剣」の攻撃力は110であり、これは呪われていないものの中で最強の攻撃力を持つ「王者の剣」の120には劣っている。まあこれは勇者だけの話ではあるが、戦士が装備できる最強の呪われていない武器は、「雷神の剣」の95ということになり、破壊の剣との差はそんなに大きくはない。破壊の剣を装備することによって、しばしば身動きがとれなくなることを考えると、強力な「非呪い」武器を装備するというのが、賢い選択かもしれない。盾などは、その「非呪いアイテム」のほうがはるかに有用だったりする。光の鎧、刃の鎧、勇者の盾、力の盾などがそうだ。
 では実際に、その呪いというものはどの程度のペナルティーがあるのだろうか、ということで、ちょっと実験してみた。どうせやるならば、と、全身を上から「不幸の兜」、「地獄の鎧」、「破壊の剣」、「嘆きの盾」というフルコースで固めてみた。これで戦闘してみると・・・いや、マジで戦闘にはならない。動けない、剣を振るえない、ジッと見てることがかなり多くなる。ここまでやってしまうと、呪いのフェイズが戦闘ターンのほとんどを占めてしまっているようである。
 この呪いのアイテムを外そうと思ったらなら、教会で呪いを解いてもらうか、破邪の呪文である「シャナク」を使うことになる。しかし、呪いを解かれた瞬間に、そのアイテムは粉々に砕け散ってしまうのである。これではコレクターの方もたまらないだろう。このこともあるので、基本的にはこの呪いのアイテムというものは装備などせずに、観賞用、保存用としておくのが一番良いのかもしれない。
 ただ、この呪いのアイテムをまったく破壊せず、装備から外す方法もとりあえず存在する。その手順は、まず呪いのアイテムを装備する。そして戦闘に入り、その呪いのアイテムと同じ種類(武器とか)で、まったく別のアイテムを装備する(装備し換える)。すると前に装備していた呪いのアイテムはあっさり外れ、新しいものが装備された状態になってしまうのだ。この「戦闘中に取り換える」という作業が必要なわけだから、「呪いの武器」しか交換はできないが、これはかなり有用な技と言える、かもしれない。この技が通用しない「呪いの防具」を装備するときは、それなりの覚悟が必要ということになってしまうのではあるが。
 ここで、呪いアイテムの中で、特別の効果(?)を生み出すものについて追ってみよう。

・諸刃の剣
 これを持って打撃攻撃すると、モンスターに与えたダメージの内、いくらかがこちらに返ってきてしまう。大きなダメージを与えれば与えるほど、その返ってくる量は大きくなってしまうのである。そもそも、こちらのHPを犠牲にしてまでモンスターにダメージを与えねばならない場面・・・そんなものがあるのだろうか?ちと疑問である。

・破壊の剣
 この剣を装備すると、とにかく動けなくなる。普通の呪いアイテムより、その頻度はかなり高い。圧倒的な攻撃力があるものの、これではまともに使うことはできないだろう。モンスターに切り込むチャンスの時に動けなくなってしまったら・・・精神的にもよろしくはないか?

・不幸の兜
 これを装備すると、運の良さが0になってしまう。まさに「不幸」の兜だ。この「運が0になる」ことによって、どんな「災い」が生じるかなんてことは確かではないが、精神的にはよろしくないのは確かだ。敵モンスターから逃げにくくなるというデータもあるようだが。

・般若の面
 これを装備すると、有無を言わずに混乱してしまう。メダパニ状態になってしまうわけであり、こうなってしまうと、身動きができないということなどがまだマシに思えるような状態になる。もちろんまともな戦闘にはならないわけで・・・これだけを考えると、まったく存在意義のないアイテムとなってしまうものだ。
 しかし、このことを逆に考えてみるとつまり、メダパニ状態でも戦闘が成立さえすればいいわけである。それは、こちらのパーティが1人だけの時だ。この時には混乱していても、誰にも迷惑をかけることはない。もちろん1人で戦っていくというのはそれなりに大変ではあるが、この般若の面の持つ「255」という守備力を考えれば・・・。敵モンスターの打撃攻撃も、まともなダメージにはならなくなるだろう。もっとも、一人旅をやめようと思った時には、この般若の面を破壊して、元の状態に戻す必要はある、のだが・・・。

・嘆きの盾
 この盾を装備したものがダメージを受けると、その受けたダメージの半分が、パーティの1人の仲間にやってきてしまう。確かにこの防具で守備力は高くなるものの、こんな迷惑な現象が付いてきたのでは・・・。全員が屈強であると自負するパーティなら、こんな防具を付けて遊んでみるのもいいだろう。

 

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