パルプンテ15態
 魔法使い(賢者)が使うことのできる、究極的で、もっとも神秘的な呪文、それがパルプンテである。唱えるたびに違った効果が発生し、その効果には良いものや悪いもの、人畜無害のものなど様々である。なにげにバクチの要素が強くなってしまうこのパルプンテという呪文、実際に戦闘で有効に使っていくには、ちょっと難しいかもしれない。
 とりあえず、ここではその効果を詳しく追ってみよう。なお、随所に「対はぐれメタル戦」という言葉が出てくるだろうが、これはパルプンテという呪文が、はぐれメタルに対して非常に有効であるから、である。というわけで、はぐれメタル戦でのパルプンテの効用も合わせて追ってみよう。

・パルプンテ15態

○○を眠らせた!  これが起こると、その場にいる全ての者が眠りについてしまう。敵も味方も全て、なのであとはヨーイドンでの早起き勝負となる。運が良ければこちらのパーティが早く目覚めることになり、敵モンスターを一方的に攻撃できるようになるが、もしその逆になったら・・・。私の経験から言えば、こちらが一方的に早く目を覚ますということは少なく、大抵は敵モンスターが先に目覚めてしまうことが多いようだ。・・・ただ単に「運が悪かった」という可能性は否定できないが。ともかく、これはパルプンテという呪文の「運まかせ」という特徴を端的に現した現象だ。
時間が停まった!  こうなると、呪文を唱えた者以外が3ターンの間だけ動けなくなってしまう。逆に言えば、その呪文を唱えたものが3ターンだけではあるが、自由にコマンドを選択できるようになるということでもある。仲間のHPを回復しても良し、強力な攻撃呪文で一方的に攻撃しても良し、バイキルトなどをかけ仲間を強化するのも自由だ。しかし、この効果のもっとも現実的で効果的なシチュエーションは、対はぐれメタル戦の時である。はぐれメタルとの戦いの時に時間が停まれば、すぐにドラゴラムを唱え全てを焼き払ってしまおう。これで経験値がドッサリ、である。非常に有用な現象だ。
○○の傷が回復した!  これが起こると、仲間1人の傷がベホイミと同程度回復することになる。効果としては悪くはないものの、その回復量や対象人数から考えても、決して「当たり」ではないだろう。パーティが危機的な状況に陥っていたときにこれが出ても、焼け石に水である。なんだか中途半端だが、これは「こういう効果もある」程度に思っておくのが良いのかもしれない。
暗闇に覆われた!  この効果が出ると、あたりが真っ暗な闇に覆われてしまい、唱える呪文全てが無効となる。敵モンスターが呪文マスターの場合ならまだしも、この効果によって被害を受けるのは、大抵こちらのパーティ側となってしまうだろう。特にはぐれメタルとの戦いの時にこれが出てしまうと、その戦闘ではもう打撃攻撃しかできないという状況に陥ってしまう。極論すれば、その戦闘は台無しになってしまうのである。できれば出てほしくない効果、いや、現象だ。
恐ろしい物を呼んだ!  これが出てしまうと、なぜか「世にも恐ろしい物」が呼び出されてしまう。こちらの仲間達は全員気絶してしまい、敵モンスターは全て逃げ出してしまうのだ。当然、その場で戦闘は水に流されてしまうことになるのだが、それまでに倒したモンスターの分だけは、経験値とゴールドをもらえる。迷惑なことには変わりないだろうが、もしこれが絶体絶命のピンチの時に出てきたら・・・。
○○はびっくりした!  これが起こると、敵モンスターが驚いて1ターンだけ行動できなくなる。つまり1ターンだけだが、こちらが自由に一方的にコマンドを消化できるようになるのだ。地味ではあるが、強敵との戦いならばこれによってかなり有利になることもあるだろう。特にはぐれメタル戦でこれが出たらチャンスだ。ドラゴラムで武装して、すぐさま炎攻撃といきたい。素早さでヤツに勝てないかも、という懸念を持つ向きは再びパルプンテをかけるか、バイキルトで味方を強化するかなどしていけばいいだろう。確実性はないものの、出て損はない効果である。
○○は頭が混乱した!  これが起きると、敵も味方もその場にいる全てのものが全員混乱してしまい、敵では敵同士を、味方では味方同士を攻撃しまくるようになる。誰かが正気に戻らない限り、その戦闘は狂った状態のまま勝手に進行していってしまうことになる。「パーティアタック」ということは、レベルが高ければ高いほど受けるダメージが大きくなってしまうわけだ。魔法使いがイオナズンを、僧侶がバギクロスを味方にばらまいていれば、どういう状態になるかはすぐに分かるようなものだ。
 しかし、どんな最悪の状況になっても、敵モンスターが先につぶし合ってくれれば、何とか全滅する前に勝ち逃げすることができるかもしれない。実は対はぐれメタル戦でも、これはかなり有効である。「運まかせ」の要素120%だが、その戦闘はただ見ているだけでも楽しいかもしれない・・・ただ見てるだけなら。
○○は砕け散った!  これが起きてくれると、無条件で目の前にいる全ての敵モンスターが跡形もなく砕け散ってしまう。これは「逃がした」とかいうものではなく、「攻撃によって倒した」という扱いになり、ちゃんと経験値とゴールドをもらうことができる。少々味気ないような感は残るだろうが、間違いなくこれがパルプンテにおける最高の攻撃的効果だろう。なにしろ、絶対にその戦闘に勝つことができるのだから。
 対はぐれメタル戦においても、これが出れば最高である。何の工夫もいらない。
○○の傷が回復した!  これが起こると、仲間全体の傷が50〜80ポイント回復する、つまりベホマラーと同じ効果が得られる。ベホマラーの消費MPは18だから、まあMPの無駄遣いとなることもない。15種類ある効果の中で、もっとも当たり前のものではないだろうか。
 とはいえ、せっぱ詰まった戦闘ではそのHP回復が生命線となるかもしれない。全員が完全回復とならないのは、世の中そんなに甘くないという程度に考えておこう。
素晴らしい攻撃力が備わった!  これが起こると、仲間全員に不思議な力が宿り、その打撃攻撃全てが会心の一撃となってしまう。これならば、魔法使い以外の者ならば打撃攻撃が有効なダメージになるだろうから、MPの節約にもなるはずだ。・・・一番大きいのは、みんなで会心の一撃を連発するという「爽快感」だろうが。
 対はぐれメタル戦でも、これはかなり有効に機能する。しかし、呪文が発動した後で逃げられてしまうというケースも・・・残念ながら少なくない。そうなったら単純に素早さ勝負、攻撃ターン繰りの「運」が決め手となる。そう考えるとこれは案外一番面白い、勝負し甲斐のある効果なのかもしれない。
○○は生き返った!  これが起きると、死んでいた全ての仲間が生き返る。ザオリクの全体版の効果であり、呪文一回分ならどちらも消費MPは20となるので、効果としてはなかなかのものである。ただ、よく考えてるみなくても分かることだが、誰も死んじゃいない時には、何の効果も発生しない。そもそも、パーティの誰かが死んだままで冒険を続けているということは普通考えられないので、この効果を目の当たりにすること自体があまりないのかもしれない。
 たまたま誰かが死んでいる時に使ったパルプンテがこの効果を発生して、「おっ、生き返った!・・・そういやそんなのもあったな」と驚くのが関の山、ってところか。
○○は去っていった!  これが発生すると、突然目に前にいる全てのモンスターが戦闘意欲をなくし(?)、去っていってしまう。その後の敵の扱いはニフラムと同じなので経験値はもらえないが、ゴールドはちゃんともらえる。パーティが全滅の危機にさらされるわけではないものの、やっぱりこの効果は「ガックリ」の部類に入るだろう。対はぐれメタル戦でも、格好のターゲットをわざわざ逃がすなんて・・・。パーティが危機的状況の時なら、何とか戦闘を回避できるという意味で有効となるのだが、それ以外では特に有益な場面はないだろう。
 ゴールドマンなど、「お金が目的」の敵との戦いならば、これが出ても納得、か??
○○のMPを奪った!  これが出ると、敵モンスターからMPを奪い取ってしまう。しかもその量はマホトラのように、一度に10ポイントほどといったような生やさしいものではなく、場合によっては一気にその術者のMPが満タンになってしまうほどの回復量となる。この奪い取る量には2つのパターン、具体的には多い時と少ない時とがある。
 少ない時には、基本的にMPを持たないモンスターからは0、最大MPが設定されているモンスターからはその全てを、最大MPが無限のモンスターからは255ほど奪い取ることになる。この少ない時でも、相手が呪文マスターばかりなら、かなりの回復量を見込むことができる。
 多い時には、MPを持たない、または最大MPが設定されているモンスターからは255ほど、最大MPが無限のモンスターからは512ほど奪い取ることになる。相手が複数いるなら、これだけで間違いなくMPは満タンになるだろう。ゲームの後半で呪文攻撃を多用していたら、膨大なMPを消費することになるので、これが出てくれたら助かる局面も多いはずである。
並び方が変わった!  これが起きると、パーティの並び方が突然変わってしまう。一番前にいるものが一番後ろに下がったりなど、ランダムで好き勝手に変わってくれるのでかなり迷惑だ。一番後ろで身を守っていた魔法使いが、いきなり先頭に来てしまったらどうなるだろうか。・・・もっとも、その原因を作ってしまったのは彼(魔法使い)自身だったりするわけだが。
 パーティの人数が少ない時には、まったく入れ替わらない時もある。そもそも、こちらが1人だけだったら入れ替わりようもない。
声はあたりに響いた!  これが起きると・・・というか、何も起きてはくれないのがこの現象である。「パルプンテ!」という叫び声だけが辺りに空しく響き、術者のMPはムダに消費されてしまうことになる。悪いことが起きるよりはマシだが、何とも後味の悪いような気が・・・。
 ゾーマなど、その存在的に「砕け散るなどということが起こったら興ざめな敵」が相手の場合には、この「空しい叫び声の現象」だけが起こることになるので覚えておこう。最初からパルプンテの特殊攻撃効果が抑えられているということである。

 

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