無限増殖秘話
 各職業の能力的特色については、データのコーナーですでに述べた。ここでは、無限増殖によって種・木の実を増やすことにより、キャラの基本的な能力を向上させることができるということを、よりミクロに職業別に見ていきたいと思う。

職業別に見る無限増殖の恩恵

 ここまでの説明で、種等の無限増殖によってキャラクターのパワーアップを図ることができるということについて、十分に理解いただけたかと思う。では今度は、その無限増殖を利用したパワーアップの効果について、職業ごとの分析を行ってみよう。

a.勇者
 冒険の要となるオールマイティキャラ、それが勇者だ。装備できる武器・防具のレベルが高く、特に隼の剣を装備できるということで、こと攻撃力に関してはこのゲーム最強のレベルを手にすることができる。防具は各部位のもの全てが最強クラスので、その守備力は全職業のキャラの中で、最高の数値となる。無限増殖の効果がはっきりと現れるのが勇者であり、攻守ともにまさにパーティの要となる存在である。
 また、勇者は一通りの呪文を備えているので、一人旅を行う場合も困ることはないだろう。ピンチになったら、回復呪文を使えばいいわけである。どの職業のキャラでもゾーマを一人で打倒できる可能性はあるわけだが、個々の戦闘能力から考えると、可能性が一番高いのはこの勇者なのかもしれない。初代ドラゴンクエストの崇高なる世界、その同じ「一人旅」という旅路を是非一度は歩んでみよう。

b.戦士
 戦闘のスペシャリスト、戦士。力と最大HPが高い反面、素早さが低いのだが、これは無限増殖によって克服することができる。また、装備できる武器・防具のレベルも、勇者が装備するもの並に高いので、その戦闘能力はすさまじいものとなる。
 ともかく、特に元々低かった素早さが255までになるというのは大きい。このことによって得られる守備力の増加は、全職業の者の中で最大となるだろう。また戦闘順序が前に来ることによって、今までのように「打撃攻撃が間に合わなくて損をする」というようなこともなくなってくる。トレードオフの結果、あきらめていた「素早さ」が他の者と同じ条件となっただけで、この戦士は尋常ではない戦闘能力を発揮するのだ。
 ただ、彼は呪文というものを全く使えないので、一人旅には向かないだろう。もっとも、回復呪文が必要ないほどに、最大HPを高めてしまえば話は別だが・・・。ゾーマを一人で打倒しようとするのなら、やはり雲の上に届くほどのHPが必要になってくる、と思われる。

c.武闘家
 格闘のプロ、武闘家は素手でも十分強い。しかし、「素手でも強い」ということと、「素手に近いような、攻撃力の低い武器しか装備できない」ということは根本的に意味の違うものだ。そして残念ながら、このゲームの武闘家という者は、この両方の特性を持ってしまっている。武闘家には、まともな武器・防具はほとんど用意されてはいないのだ。
 ゲームの設定上では、戦士と武闘家の攻撃力にはあまり違いが出ないようになっている。同じような攻撃力でも戦士は「その装備する武器」が、武闘家はその「元々の力」が攻撃の源になっているのである。無限増殖によって、両方の力が同じ(255)になってしまうと・・・どうだろうか。元々攻撃力の高い武器を装備できない武闘家は、攻撃力において明らかに戦士に劣ってしまうのだ。いや、戦士どころか黄金の爪を装備しなければ、魔法使いや遊び人にすら劣ってしまうことになる。それだけ、装備できる武器というハンデは大きい。またこの理論は、守備力の話にもそっくり通用する。元々素早いから、他の職業の者よりも防御力の低いものしか装備できない、つまり軽装である武闘家は、守備力でも全職業の中で一番低いくらいの数値になってしまうのである。
 これに加えて、武闘家は呪文を使うことができない。一人旅をするのにも適当ではないということだ。こうなってしまったら、武闘家に残るものといえばもう「会心の一撃が出やすい」ということしかない。無限増殖による恩恵がもっとも小さい職業、逆に言えば無限増殖によってみんなに置いていかれる立場となる職業こそが、悲しいかなこの武闘家なのである。もっとも、それは「他の職業の者と比較した話」であって、無限増殖によって鍛えられた武闘家の戦闘能力は、素晴らしいものではあるのだが・・・。

d.僧侶
 回復呪文の使い手、それが僧侶だ。このキャラは戦士や勇者ほどではないにしても、ある程度の能力を持った武器・防具を装備することができる。無限増殖によって各パラメータを高めてやれば、驚くほどの戦闘能力を発揮するようになるのだ。残念ながら隼の剣は装備できないものの、ゾンビキラーを装備したときの攻撃力は320にもなり、その破壊力は侮れない。
 また、素早さが255になることによって、回復(蘇生)呪文が間に合わなくなる、ということも少なくなるだろう。これは一見地味ではあるが、ものすごく価値のあることだ。もちろん素早さが高くなることによって、僧侶自身の守備力もかなりのレベル(200以上)となる。こうなってくると、パーティの先頭に立って十分に戦えるようになる。
 回復呪文が使えるということは、一人旅をするのには適していると言える。ゾーマを倒した後か、裏技を使うかしないと僧侶が一人旅に出ることはできないが、僧侶一人で冒険をするというのもなかなかオツなものだろう。そのまま僧侶一人でゾーマを倒してしまっても面白い。相当なHPにしておく必要があるのは言うまでもないもないことだが・・・。

e.魔法使い
 攻撃呪文の使い手、魔法使い。このキャラのイメージとしては、「強力な攻撃呪文を使える反面、体力的には脆弱」というものだが、無限増殖を利用すればこの弱点をきれいに克服できる。攻撃呪文を使えると言っても、MPが無くなってしまえば打撃が弱いので、何もできないというのが従来の魔法使いだったが、力を高めておけばモンスターに信じられないほどのダメージを与えることができる。隊列の一番後ろでおどおどしていたのも、基本的には最大HPと守備力が低いという魔法使いの特性のためであるが、これも素早さと最大HPを高めることで克服できる。
 それらの弱点を克服することによって、魔法使いは急に生き生きとしてくる。強力な攻撃呪文も、素早さが255になっていれば敵に先んじて決められる可能性も高くなる。これはすなわち、戦闘の時間短縮につながる。HPの少ない魔法使いをかばうことも少なくなるので、回復呪文の使い手の負担も減る。ハデさこそないものの、魔法使いのパワーアップというものは、パーティにとってメリットの大きなものだ。
 ただ、回復呪文を持っていないので、一人旅をしていくということには向かないだろう。とりあえず、パルプンテの回復フェイズを利用していく、ということも考えられなくもないが・・・。途方もない数値までHPを高めておかないと、ちと一人旅はきついかもしれない。

f.商人
 戦闘能力ではイマイチなものの、特殊な能力を持っているのが商人だ。無限増殖によってパワーアップしてやれば、その戦闘能力もかなり引き上げることができる。が、それでも僧侶のレベルにわずかに届かない程度だ。その理由は簡単。装備できるものが、僧侶のものほど優秀ではないからだ。「特殊能力」といっても、直接に戦闘を有利にするものではないので、パワーアップさせてもそんなに役に立つというわけでもない。
 しかし、やはりそれは他の職業の者と比べた場合の話であって、究極まで戦闘能力を高めた商人は、ノーマルな状態の戦士や勇者よりは強い。変わったパーティで冒険を楽しみたいのならば、商人の強化には大きな意味がある。
 ただ、それでも一人旅となると、回復呪文がないので厳しいことになるだろう。戦闘能力がもう少し高ければ、まだまともな旅になると思われるのだが。「トルネコの大冒険」の再現は、ちと厳しいのかもしれない。

g.賢者
 魔法使いと僧侶の呪文を両方覚えていく究極の職業、それが賢者だ。その並はずれた能力を持っている上に、隼の剣を装備することができる。防具も勇者や戦士ほどではないものの、そこそこのものは装備できる。無限増殖によって究極までパワーアップさせてやれば、勇者すら凌ぐ能力を持った、最強のキャラクターが誕生するのだ。
 すばやさが255になっていれば、呪文攻撃を最大限生かすことができるようになる。賢者のMPは全職業の中でもっとも多くなるが、もしこれが尽きたとしても隼の剣による最強の剣舞を振るうことができる。もちろん、守備力もそれなりに高くなっているので、相手モンスターに圧倒されることも少ないだろう。スキらしいスキがなくなってしまうのである。
 また、回復呪文をはじめとする多彩な呪文を使うことができる賢者は、一人旅にも適していると言えるだろう。元々基礎能力が高いのだから、特に無限増殖によるパワーアップをしなくても一人で戦っていくことのできる能力が、賢者にはあるのだ。パワーアップした賢者の能力は、ゾーマを一人で打倒できる一番の可能性を持った、輝けるものとなっている。まさに究極の職業だ。

h.遊び人
 遊ぶのが職業・・・そんなうらやましいような職業なのだが、その戦闘スタイルは他の職業の者とは一線を画する。レベルが低いうちは、まだまともにこちらが指示した戦闘コマンドをこなしてくれるのだが、レベルが上がって行くにつれ、どんどんその「芸」を披露し始めてしまう。パワーアップさせても、こんなことでは意味がないというものだ。
 しかし、そのパワーアップさせた戦闘能力というもの自体は、決して低くはない。武器や防具も武闘家よりはまともなものを装備できるので、全職業の中でもっとも弱いことはないのだ。攻撃力が300ほどならば、前衛の主力として戦うこともできる。守備力にしてもこれと同様に、先頭に立っても別に困ることのないレベルにはなる。
 まあ、遊び人にまともな戦闘を望むこと自体、間違っていることなのかもしれない。遊び人の役目は、激しい戦闘のさなかでも面白おかしく振る舞う、というエンターティナーとしてのものなので、パワーアップして戦えと言うこと自体がナンセンスなのだろう。それでも、私は遊び人で世界を救う!と決めて曲げない方は、戦闘力を極限まで高めて、ゾーマに一人で挑んでみよう。もしその戦いに勝つことができたなら・・・その感慨は海よりも深いに違いない。

 

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