レベルと強さについて
 ドラクエ3において、レベル上げの象徴的存在と言えばはぐれメタルである。他のモンスターとは懸絶した高い経験値、そして防御力、さらには素早さ。会心の一撃をのぞけば、打撃によって与えられる一回あたりのダメージは1でしかない。テレビの画面上にはぐれメタルの姿が映し出されると、喜びと緊張感とがない交ぜになった感覚があたりを支配する。
 そして人は大いなる選択を強いられる。パルプンテかドラゴラムか・・・・・。

レベルアップのスピード

 レベルを上げるには経験値が要る。その経験値・攻略の方法はモンスターによって様々だが、上で述べているとおり、ある程度効率的なレベルアップの方法(モンスター群の狙い方)というのもある。そして、呪文を覚えていく職業の者なら、レベル40くらいまでは呪文を覚えるためにレベルアップさせていくということもあるが、一気にレベルを上げて強くしていくのと、じっくりレベルを上げていくのとでは、実際どちらがいいのだろうか?
 レベルアップの際には、キャラのパラメータが上がっていく。このパラメータがどんどん高くなることによってそのキャラは強くなっていくわけだが、この成長過程はキャラによって様々で、レベル99になった時のパラメータポイントでも、各キャラでかなり数値が違ってくる。例えば勇者だと、レベル99の時にはHPが450位、MPが200位になるのが一般的だが、MPが300近くになることも見受けられる。これはレベルアップ時のパラメータ上昇値が、かなりの変動幅を持っているからであるが、これを自分で調整してレベルアップをすることもできる。このテクニックを我々は「英才教育」と呼んでいるのだが、これは別にその詳しいページを作っているので、そちらを参照してもらいたい。
 とにかく急いでレベルアップさせたい場合は、どんどんモンスターを倒していくことになるが、この際必ずしも良いパラメータが来ているとは限らない。これはある意味、「運任せ」の成長となる。それでもとにかくレベル99のキャラを作りたいというのであれば、どんどんはぐれメタルを狙っていけばいい。はぐれメタルを倒す手段を持っているキャラならば、1人でこれを狙っていけば、かなり早い時間でレベルアップしていくことができるだろう。ただ、このレベルアップの時に少し気を使って、良いパラメータポイントを得るようにすれば(英才教育、と銘打つほど徹底的にやらなくても)、普通に成長させるよりは強力なキャラを育てることができるということを、頭の片隅に置いておいてもらいたい。

レベルアップのスピードは職業によって違う

 レベルアップするためには、一定の経験値が必要となる。 そして基本的に、この経験値の数値はレベルが高くなっていくにつれて多くなっていく。このレベルアップのスピードは巧みにコントロールされていて、効率の良い手段を使うのとそうでないのとでは、かなりの差が出てくるように思われる。はぐれメタルを倒すということにしても、これに余裕をもって戦えない・まともな打倒手段がない場合は、ただ無駄な労力を費やしているだけ、ということもある。
 さらにこのゲームでは、職業別にレベルアップに必要な経験値というものが設定されていて、まったく同じ経験値を得続けていても、各キャラの成長には差が出てくるようになっている。4人パーティで冒険をしていても、途中でレベルの差が出てくるのはそのためだ。ではどの職業の者が早く成長していくのかというと、一番早いのは商人。お金を見つける能力以外は、取り立てて特徴のない彼であるが、こういう意外な長所を持っている。これに遊び人、戦士、僧侶、魔法使い、武闘家、賢者と続いて、一番成長が遅いのは勇者である。その能力の高さゆえか、やはりその成長は遅くなっている。
 しかしこのゲームでは各職業ごとで、同じペースで成長していく、というようにはなっていない。特に勇者は、最初の頃は賢者についで成長が遅いのだが、レベル30を越えるあたりでは商人についでその成長が早くなっている。まずは以下の表、グラフを見ていただきたい。
 これを見てみると、成長の早い職業、遅い職業の差がはっきり分かる。勇者についてはグラフではよくわからないものの、数値表の中では、はっきりと途中で成長スピードが速くなっていることがわかる。賢者、武闘家、商人以外の職業はわりと近い数値に固まっているが、いつのまにか勇者はこのグループの中の、一番下にいるのがグラフからでも見て取れるだろう。
 賢者はレベル44の段階にもなると、他の職業の者とかなりの差が付いてくる。賢者がレベル39になった時、もう少しで商人はその5つ先、レベル44にもなるのである。まあこのへんは、能力に相応の経験値が必要であるからだろうか。  戦士と武闘家、ともに戦いのプロであるが、その成長には微妙な差が出てくる。戦士の方が成長が早く、中盤以降ではその差が徐々に開いてくる。レベルひとつやふたつの差なんてたいしたことないと思われるかもしれないが、この中盤あたりでのレベルアップでは、戦士や武闘家は一気にHPが20近く高くなることも珍しくはない。特に中盤以降では体力勝負となることが多いから、このへんが生命線になることもあり得る。
 僧侶と魔法使いは、その成長スピードがほぼ同じだ。能力的には一長一短ある彼らだが、レベルアップということを考慮してパーティを組む必要はないだろう。自分の好みに合わせて、必要なキャラをパーティに加えたい。  このグラフの一番下、商人はかなり成長が早いことが見て取れる。中盤以降ではあまり役割がなくなってくる彼ではあるが、この利点を上手く利用して戦闘力を高めていけば、結構活躍の場はあるかもしれない。
 遊び人は成長は早いものの、商人ほどのスピードではない。もっとも、冒険の最初からこの遊び人をパーティに加え、ゾーマとの戦いまで彼を残しておくという強者が、どのくらいおられるかは疑問だが。
LV勇者戦士武闘家僧侶魔法使い賢者商人遊び人
100000000
22912181415201011
38736544245603033
417484126981051407077
5304156234182195260130143
6499264396308330440220242
7792426639497532710355390
81,2326691,0037808351,115557612
91,8911,0331,5491,2051,2901,722860946
102,8801,5792,3691,8421,9732,6331,3151,447
114,3642,3983,5982,7982,9973,9991,9982,198
126,2183,6275,4414,2324,5336,0473,0223,324
138,3545,1637,7456,0246,4538,6074,3024,732
1411,4287,08310,6258,2648,85311,8075,9026,492
1515,0459,48314,22511,06411,85315,8077,9028,692
1619,11412,48318,72514,56415,60320,80710,40211,442
1723,69016,23324,35018,93920,29027,05713,52714,879
1828,83720,92030,67824,40725,56334,86917,43319,175
1934,62726,77937,79730,55931,49543,65722,31524,545
2041,14134,10245,80537,47938,16953,54327,80731,258
2148,46842,34054,81445,26345,67664,66433,98538,810
2256,71151,60864,94954,02054,12177,17540,93547,306
2365,98362,03476,35063,87263,62291,25048,75456,863
2476,41373,76389,17674,95574,310107,08357,55067,614
2588,14786,957103,60587,42386,334124,89567,44579,709
26101,347101,801119,837101,45099,861144,93378,57793,316
27116,196118,500138,098117,229115,078167,47591,100108,623
28132,901137,286158,641134,981132,197192,835105,188125,844
29151,694158,421181,751154,952151,456221,365121,037145,217
30172,836182,197207,749177,419173,121253,461138,867167,012
31196,621208,945236,996202,694197,494289,568158,925191,531
32223,378239,036269,898231,128224,913330,188181,490219,114
33253,480272,888306,912263,116255,758375,885206,876250,145
34287,344310,972348,552299,102290,458427,293235,435285,055
35325,440353,816395,397339,585329,495485,126267,563324,329
36368,298402,015448,097385,128373,412550,188303,707368,511
37416,512456,239507,384436,364422,818623,383344,368418,216
38470,752517,241574,081494,004478,399705,726390,112474,134
39531,771585,868649,115558,849540,927798,362441,573537,042
40600,417663,073733,528631,799611,271902,577499,467607,813
41677,644749,928828,492713,867690,4081,019,818564,597687,430
42764,524847,639935,326806,194779,4361,151,714637,868776,998
43862,263945,3501,055,514910,061879,5921,300,096720,298877,762
44960,0021,043,0611,190,7251,026,912992,2681,448,478813,032991,121
LV勇者戦士武闘家僧侶魔法使い賢者商人遊び人

レベルアップスピード

レベルアップによって個性が生まれる

 レベルアップする時には、各キャラのパラメータポイントが上がっていき、その結果、力や最大HPなどの数値がだんだん高くなっていくことによって「強く」なっていく。前の項でも述べたが、これは基本的には、コンピュータが勝手にその数値を振り分けているので、いろんなパラメータが偶然によって積み重ねられていくことになる。その結果成長したキャラは、それぞれで様々なパラメータポイントを持つことになり、それが個性となるのである。
 例えば勇者の場合では、最大HPが先行して高くなっていき、力も戦士並みの数値となる。MPは他の呪文使いの者よりも少ない数値となり、そこそこの素早さも備わっていく。この勇者の最大の長所であるHPも、高い例ではレベル99の状態で500近い場合も見受けられるし、400に行かないということもあるようだ。MPにしてもこれと同じく、レベル99の状態では50位の変動幅は楽に生じる。1レベルアップで1のパラメータアップの差があれば、その積み重ねは無視できない大きな差となることが分かるだろう。
 また、呪文を覚えていくのも、それぞれのキャラによってそのスピードに差が出る。基本的にゲームで決められている呪文習得レベルというのは、「順調に覚えていけばそのレベルで習得します」という最小レベルのことであり、運が悪ければ、このレベルから2つや3つ経ってもまだ呪文を覚えないということもある。また、順番どおりに呪文を覚えていかないということもあるのだが、これは魔法使いのヒャダインとマヒャドで、ヒャダインをなかなか覚えてくれず、なぜかマヒャドの方を先に覚えてしまうという現象がよく見られている。私が覚えている限り、この呪文を覚える順番のどうこうで問題が生じたことはないが、便利な呪文を設定レベルで覚えてくれなくて、色々と不便な目に遭ったことは何度もある。なお、この呪文を覚えていくステップと、賢さが直接関係があるわけではないようだ。ただ英才教育によって、ちゃんと呪文習得を設定されたレベルで、その呪文を確実に覚えさせていくということはできるので、このへんは押さえておきたい。
 各職業ごとで異なる能力、その上でさらに個人ごとの能力が異なるとなると、創り上げられていくパーティの強さは、実に色々なものとなる。勇者ひとつとっても、勇者本来の特性を持った高いHPと攻撃力を持ったのもいれば、最大MPが多いのもいる。それらはキャラを育てていく人の好みによって味付けできる部分ではあるのだが、そのことをあまり意識せず、流れるようにレベルアップ作業をやっている人がほとんどだろう。その「意識しない」ということによって様々なキャラが生まれるのだから、それも面白い要素の一つなのかもしれない。
 先ほど勇者の成長具合の違いを述べたが、他の職業ではどうだろうか。
 戦士は呪文を使えないし、素早さも高くならない。そのため成長の具合は力と最大HPに現れてくるが、これは大体どの戦士でも同じだ。つまり戦士は勇者のように多様な能力を持つキャラになるというより、率直に「強い」か「弱い」かということになるだろう。運良くパラメータが高くまとまったキャラが強い、のである。
 武闘家も大体戦士と同じで、あまり色々なキャラは生まれない。細かく言えば賢さや運の良さに差が出てくるのだが、これは基本的には武闘家の本質には関係のないものだ。戦士ほど最大HPが高くならない彼らは、最大HPや力の成長具合に注目しておきたい。
 僧侶はよく気を付けてみると、最大MPとHPに個々で差が出てくる。また、打撃能力も意外に必要になってくる彼らであるが、これも気を付けておかないと、役に立たないことになりかねない。まあ最大MPに気を配っておけば問題はないとは思うが。
 魔法使いは素早さと最大MPに差が出やすい。元々魔法使いは素早いのだが、魔法攻撃を先制させるためにも、ここをしっかりとアップさせていくのが重要だろう。最大MPは油断してレベルアップしていると、強力な呪文を使いこなせるだけの数値を確保できなくなってしまう。しっかりと成長具合を見張っておこう。
 商人は、お金を見つける能力と道具を鑑定する能力以外では、特筆した能力はない。それでも最大HPと攻撃力には各キャラで差が出てくるので、気をつけておきたいところだ。最大HPは軽く4、50は違ってくるように思う。
 遊び人は、商人よりさらに戦闘能力で劣るので、特に気をつけておく必要はないのかもしれない。まあ最大HPだけは、一応その数値を見ておくべきかもしれないが。運のよさだけは、どのキャラでも早いレベルのうちで必ず255になるので、気にすることはない。
 賢者は最大MP、まずこれを見ておきたい。普通に成長させても400台の後半にはなるのだが、500を超えることもある。また最大HPも400くらいにはなるケースもある。いずれにしても多くの呪文を使うこと出来るというメリットを最大限に生かすようにしたいところだ。

 

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