最大MPを極限まで高める
 前回の小話の中に出てきた兄の友人。彼と我々兄弟はあるゲームで熱い勝負を繰り広げていた。それはファミリースタジアムのホームラン飛距離競争。互いに180メートル台の飛距離で一進一退を繰り返していたある日、彼は衝撃的な事実を口にした。190メートル超。その言葉に我々は愕然とした。その日からまた、ひたすらホームランを打ち続けるという単調な作業が続いた。やがて我々は飽きた。もっとも、その190メートル超の記録もまた真偽のほどは定かではなかった・・・・・。

吐き戻し

 「吐く」というと、あまりイメージが良くないだろう。実際にこの「吐き」という言葉は無限増殖の項でも述べたのだが、これはこのドラクエ3では、「食べたパワーアップアイテムの増分を吐き出してしまって、パラメータが元に(0に)戻ってしまう」ことを意味する。で、無限増殖ではこの「吐き」という言葉を、パラメータが元に戻ってしまうという、偶発的な悪い現象として扱っているが、英才教育ではちょっと違う。こちらでは、「自らでパラメータを0に戻す」という、意図的な行為となっているのである。

 これは英才教育では実際には、賢さを0に戻す作業をすることになる。ではなぜこんな作業が必要になるかというと、これは率直に、最大MPがまったく上がらなくなってしまう状態を回避するために、となる。英才教育では、レベルが低い内から高い最大MPアップ値を狙っていくことになるが、そのような成長を続けていくと、「このままの成長ペースだと、賢さが255以上になってしまう」という、コンピュータ側の判定があるようなのだ。この判定がどのレベルで出現するかはそれぞれのキャラ、カートリッジによって違うのだろうが、とにかくその臨界レベルに達すると、賢さも最大MPもまったく上がらなくなってしまうのである。デッドレベルでは、ひとつまったく成長しないレベルがあった後に、すぐまた普通に賢さも最大MPも上がっていくようになるのだが、この臨界点後は、とにかくレベルアップしても、賢さと最大MPが上がっていかないのである。

 ではどうすればいいか、というと、その臨界レベルになったら、「このままの成長ペースだと、賢さが255以上になってしまう」とコンピュータに思わせないようにすればいい。率直に言えば、その臨界レベル時点で、その賢さを一旦0(近く)に戻してしまうことが考えられる。このように賢さを0にしてやると、その臨界レベルでの賢さと最大値である255の差は、255近くの数値となり、コンピュータ側にしてみれば、「まだまだ賢さ上昇の余地はあるな」と判断されるようになるだろう。実際、この吐き戻し処理をした後は、レベルアップ時に、普通に賢さと最大MPが上がっていくようになる。

 ひとつの英才教育の過程の中で、この吐き戻しという作業が何回必要になるかは、キャラの成長具合と、カートリッジ自体の臨界レベルになるところの判定次第となる。で、具体的には、レベルを上げていく作業をずっと行っていって、レベルアップしてもまったく最大MPが上がらないポイントが出てきたら、ひとまずその前後の部分でセーブしておく。そこからもう一つレベルを上げてみて、そこで再度まったく最大MPが上がらなかったら臨界レベル、ということなるのだが、この確認作業が実際のところかなり大変だ。もっとも、レベルアップの前後では大多数の人が何らかの形で冒険の書を記録しているだろうから、特に気にすることでもないだろうが。いずれにせよ、賢さの種を食べさせることによって、一旦賢さを255を越えて0に振り切らせるのは結構手間のかかる作業である。賢さの種を何十個も食べさせる作業となるので、無限増殖で賢さの種をあらかじめ増やして預かり所に置いておくか、それとも吐き戻しをするたびに必要なだけ無限増殖をしながら食べさせるか、ということになる。また、最大MPのアップ値として高い数値を目標としているのならば、当然臨界レベルに達する機会も多くなり、吐き戻しの機会も多くなると思われる。逆に大した数値を狙わなければ、吐き戻しも少ない回数となるだろう。

 そのため、英才教育を行う際には、賢さの種を最低でも5個程度は持っておくのが望ましい。もちろん、吐き戻しの作業を効率的に行うのならば、このゲームのキャラが一度に持つことができる道具8個分は確保しておくのがベターだ。レベルアップのたび、何もしなくてもずっと数値が上がっていってくれれば英才教育の作業としては楽なのだが、なかなかそうもいってくれないようである。こうした現象もある以上、必要最低限の備えはしておきたいものだ。

この吐き戻しは有効?

 前の方の項で、「転職後はしばらくの間、レベルアップ時にまともにパラメータが上がってくれない」という説明をしたのを覚えておられるだろうか。その時これを「パラメータ自動調節機能」みたいに表現したのだが、このゲームではレベル99になったときのことを考えて、パラメータをあまり高くしないような制御がかかるのである。では転職後、すぐに前項での「吐き戻し」作業をして、レベル1の状態で賢さを0あたりに戻してしまったらどうなるだろうか。

 結論から言ってしまうと、そこで吐き戻しをしても、パラメータ(最大MP)は上がっていかない(試験キャラ:前職魔法使いの賢者)。確かに吐き戻しをした賢さは、レベルアップのたびにトントンと上がっていくのだが、その数値につられて最大MPが上がっていくことはないのだ。冷静に考えてみれば、吐き戻しをしても最大MPは0にリセットされていないので、当然のことかもしれない。

前職での違い

 ここまで、ある賢者の成長過程を分析してきた。基本的にはここまで述べてきたような作業で、最大MPをコントロールして高めることができるが、これはあくまでも「元魔法使いの」賢者の成長記録であって、前職が非呪文使いで賢者に転職したキャラが、まったくこの通りの行程で成長していくとは限らない。結論から言ってしまえば、我々は元呪文使いの賢者とは違った成長の記録を確認しているので、ここに紹介しよう。

遊び人は無条件で賢者に転職できる

 非呪文使いでもっとも簡単に賢者に転職できる職業、といえば遊び人だ。レベルアップさせる際、まともに戦闘に参加してくれないなど、成長させるには少々難ありの彼(彼女)であるが、レベル20になれば、悟りの書を使うことなく賢者に転職できるという特性を持っている。冒険の後半でパーティに加えれば、レベルアップの作業も短時間でできるようになるので、賢者をパーティに加えようと思えば、遊び人を育てるというのが賢明だろう。
 ということで、元呪文使いでない職業の代表として、元遊び人賢者のデータを見てみることにしよう。

〜ある賢者の成長データ(転職後、レベル1の時MP0)
LVMP上昇LVMP上昇LVMP上昇LVMP上昇LVMP上昇
10218411261108110
28220421262108210
38238431263108310
4824844126410841
58258451265108510
68261246126618610
702704714 67108710
882810481468108810
98291049169108910
108301050107010901
1183112511071109110
128321052107219210
13033125310 73109310
1483410541 74109410
1583512551075109510
160361256107610961
1783712571077109712
188381358107819810
1983913591079109912
20840126018010
計 853

 この賢者の前職は遊び人で、レベル21の時に転職した。前職では特に英才教育教育はしていない。もともと、MPを持たないキャラなので、前職での数値を気にする必要はない。高いレベルのパーティに加え、やっつけ仕事で一気にレベルを上げていった。
 さて、この賢者の成長について詳しく追ってみよう。まずはデッドレベルの登場であるが、序盤は最大MPアップ値8で進んでおり、基本的には後半から固定ペースとなっている。具体的には、5レベル連続で最大MP10アップで1デッドレベルの、1レベル当たり平均51÷6=8.5アップペースである。元遊び人でも、基本的なペースは他の職業と同じようである。
 しかし、注目していただきたいゾーンがある。レベル28〜48なのだが、この間には一切デッドレベルがない。そもそも英才教育において、デッドレベルなんてものがあるからこそ、最大MPアップ値の数レベルでの区間ペース(1レベルアップ当たりの平均最大MPアップ値)というものを考えねばならなくなり、キャラ成長の青写真を描くのが難しくなるのである。そのデッドレベルがない、ということになると、何も考えずに一気に高い数値を狙っていけばいいということになり、またその分だけ最大MPアップ値も多くなるということなので有利となる。このデッドレベルがないゾーンが、どのレベルから始まってどのレベルまで続くかは、英才教育を施すキャラによってまちまちであるようだが、このゾーンが長く続けば続くほど、有利なのは間違いない。
 さて、ではこのゾーンにおいて、どれくらいの最大MPアップ値を狙っていけばいいのだろうか。まあ単純に考えれば、できるだけ高い数値を狙い続けていれば積算される最大MP値も高くなっていくので良いような気はするのだが、もし、高い数値が続くと、この不思議なゾーンが短い期間で終わってしまう、と考えればどうだろうか。高い数値で短い期間、低い数値で長い期間、どちらも結果としては同じようになりそうなものだが、これははっきりとこうなります、と言えるものではないだろう。実際問題、これ以外の元遊び人賢者の成長例を見てみても、確かにこのゾーンは存在しているのだが、キチッとこのレベルからゾーンが始まり、このレベルでゾーンが終わるということはないようである。
 こんなあやふやなこのゾーンではあるが、ここでの合計最大MPアップ値が、そのキャラの英才教育の水準を決めてしまう、と言っても過言ではないだろう。我々が調べている限り、デッドレベルを含めた1レベルアップ区間での最大MPアップ値は、現実的には「5レベル連続最大MP10アップで1デッドレベルの、1レベル当たり平均51÷6=8.5アップペース」が最高ペースであるので、基本的にはこの方法で英才教育を進めていれば、かなり高い最大MP値が期待できることになる。もちろんこれ以外の成長ペースも考えられるのだが、作業時間と言うことから考えれば、あまり現実的ではないだろう。なので、このデッドレベルがない不思議ゾーンで、1レベルアップ時にできるだけ高い最大MPアップポイントを得ながら、できるだけこのゾーンを続けていく、ということが英才教育のカギとなる。
 ここで挙げた2人の賢者の場合では、元遊び人の賢者の方が、最終的には高いMP値となっているのだが、これはこの不思議なゾーンの効果であるのは間違いないだろう。ということで、もし賢者を最強のキャラに育て上げたいのならば、遊び人からスタートさせればいいだろう。悟りの書を用意する必要もないので、手間もかからない。
 また、遊び人以外の非呪文使い職業が前職の場合でも、基本的には同じような成長行程となると思われる。ただし、そのゾーンがどれくらいの長さとなるか等、まだまだ分かっていないところはあるだろう。

種を食べると・・・

 このゲームでのパワーアップアイテム・種類(たねるい)も、レベルアップの前には食べさせない方がいい。というのも、これを食べさせるとレベルアップの時にHPなどが上がらなくなってしまうのである。ということで、特に英才教育の際には、高めようとするパラメータに関わる種は、食べさせないようにしたい。例えば英才教育で最大MPを高めようとした場合、賢さの種をレベルアップ作業の途中で食べさせるというのはNGだ。
 種を食べさせるのは、あくまでも吐き戻しなど、特殊な場合のみということになるだろう。英才教育でのキャラ強化は、あくまでもレベルアップによって進められるものなので、直接種を食べて強化させるものとは意味合いが違う、と考えよう。

もちろん英才教育によってHPアップもできる

 ここまでの論では、ひたすらに最大MPのアップについて説明してきた。しかし、当然最大HPのほうもポイントアップの仕組みは同じなので、「最大MP→最大HP」、「賢さ→体力」と読み替えれば、そのままHPアップの英才教育として捉えることができる。
 ただ前でも言っているように、最大HPは命の木の実を食べさせることによって高めることができる。無限増殖をすることができるようになるレベル(ランシールまで1人で行くことができるレベル)になるまでの間は意義のあるものだが、それ以降は基本的に、最大HPアップは無限増殖を利用した方がいいだろう。英才教育は、これしか手段のない最大MPアップに時間を掛けてやればいいと思う。
 ゲームの最初から英才教育を施したキャラを作る、ということでは、例えば「できるだけ少ないレベルでのクリア」を目指す時などでは有効だろう。キャラの持つパラメータを最大限に高め、できるだけ有利な状態で戦おうと思えば、地味ながら英才教育は確実に効果のある手段だ。その際、どのパラメータを強化するかは個人の好みによるだろうが、トータルで高い数値を求めるのはやはり難しい。ある程度の基準を設けて、確実な数値を求めていくのが良いだろう。

 

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