職業、このゲームの面白さは、ここにあるといっても良いだろう。呪文を使うことができる、打撃攻撃能力に優れる、素早く動くことができる・・・様々な特徴を持つキャラクター達であるが、その個性を生かして戦うのが君の使命である。ここでは、その特徴を詳しく追ってみた。 |
1.勇者 | ||||||
力.A | 素早さ.B | 体力.S | 賢さ.B | 運の良さ.B | 攻撃力.S | 守備力.S |
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ゲームの主人公、つまり君のことだ。勇者は世界に一人しかいない、だから転職もできない。勇者専用の呪文を使うことができ、戦士並の戦闘力を持つ等、ほとんど全ての職業の特徴を併せ持っている。 勇者には特に欠点というものない。オールマイティキャラ、という呼び方がまさに当てはまる存在だ。全てのステータスが平均点以上で、特にその攻撃力、HPには戦士と同等以上のものがある。このゲームにおいて、最もHPが高くなる職業こそがこの勇者なのだ。普通にレベルを重ねていくと、HPは大体450あたりまでにはなるだろう。MPも200くらいにはなるので、攻撃は武器による打撃、呪文は回復系というような、しっかりとした戦略を立てれば、かなりの間フィールドを歩き回ることができる。ギガデイン、さらにはベホマズンのような超強力な呪文を持っている勇者ではあるが、これらの呪文はできる限り使わないようにしていくのが賢い戦い方かもしれない。これらの呪文はどう考えても、MP消費によるリスクの方が大きい。 これらのことから考えても、勇者はパーティに必要な存在であり、逆に言えばそれだけの能力を与えられている。そのため、大魔王ゾーマを倒すまでは、勇者をパーティから外すことはできなくなっている(地球のへそ、裏技は例外)。ゾーマを倒してしまえば、勇者をパーティに入れる必要はなくなる。「自分が本当に組みたいパーティ」は、その時にやっと実現できるものなのかもしれない。 |
2.戦士 | ||||||
力.A | 素早さ.D | 体力.S | 賢さ.D | 運の良さ.D | 攻撃力.S | 守備力.A |
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ほとんど全ての武器と防具が装備できる上、成長が比較的早く、HPも高い。戦うために生まれたプロである。だが素早さが低くて呪文が使えず、重装備させるお金もバカにならない。 抜群の攻撃力とHP。これが戦士の取り柄である。逆に言えば、これ以外で特に秀でたところはない。素早さは低く、いつも先制攻撃を逃すこととなるだろう。呪文を使うことはできないので、自分一人で戦闘をまかなうことはできない。その高い攻撃力を戦闘に生かすことができなければ、戦士は足を引っ張るだけの存在となりかねないのだ。 しかし、高いHP、というのもある。パーティの一番先頭に立って、「盾」の役を行うのがまず基本の形となるはずだ。守備力も一番高いレベルになる戦士であるので、この先頭役は戦士が第一候補となるだろう。守備力やHPの低い者を守りながら戦う、そう考えれば戦士の役目はかなり重要かもしれない。 これらの長所を最大限に引き出して戦うのがベストであるのは言うまでもないことだが、既に書いているとおり「金がかかる」のが前提条件となる。金さえかけることができれば、パーティの守護神となってくれる職業、それが戦士なのである。 |
3.武闘家 | ||||||
力.S | 素早さ.S | 体力.A | 賢さ.D | 運の良さ.A | 攻撃力.A | 守備力.A |
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戦士と並ぶ、戦いの専門家。鍛え抜かれた力の強さと、最高の素早さ。レベルが上がれば会心の一撃を連発する。だが普通の武器を装備すると弱くなる。最初の内は素手で十分。 高い攻撃力とそこそこになるHP、抜群の素早さと会心の一撃を繰り出すというのが武闘家の特徴だ。しかもその攻撃力は武器を装備していない、素手の状態でも十分に高いため、攻撃力を整えるのにほとんど金はかからない。その力は序盤から良いペースで上がっていき、しかも会心の一撃という特殊能力があるため、序盤から中盤では大活躍することが予想される。また、飛び抜けた素早さがあるため、防具をほとんど装備していなくても、高い守備力を有することにもなる(防具をほとんど装備できないという事情はあるが)。これにHPが高いとなると・・・ほぼ穴がないような印象を受ける。 しかし、実際の戦闘能力では、「完全装備をした戦士」にはどうしても劣ってしまう。何も装備していない状態だったら武闘家のほうが戦士よりも遙かに能力が高いのだが、終盤くらいになってくると、戦士の重装備したスケールには追いつかなくなってくる。そこを理解し、素早さと会心の一撃というアドバンテージをいかに生かすことができるか、武闘家のポイントはそこにあるのではないだろうか。 |
4.僧侶 | ||||||
力.C | 素早さ.C | 体力.C | 賢さ.B | 運の良さ.B | 攻撃力.C | 守備力.C |
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治療や間接呪文の攻撃で、戦闘の援護に大活躍。腕力もわりと強く、装備できるものも多い。レベルの低い内は攻撃呪文をあまり覚えない反面、経験を積めば、強力な攻撃呪文を使う。 パーティの回復役、それが僧侶に課せられた使命である。各種の回復系呪文を網羅(ベホマズンは使えないが)し、あらゆる間接援護系呪文を備え、さらには少しではあるが攻撃呪文も持つ。力もそこそこにあり、装備できるものも少なくない。そのため攻撃力、守備力共に並程度のレベルは持っていると考えられる。パーティを回復、援護しながら、傍らで攻撃に加わるといった戦い方が考えられる。 とはいえ、戦士や武闘家のような戦闘力は当然ながらないので、打撃攻撃に頼り切るということはできないだろう。また装備物にかかるお金も決して安くはないので、完全装備にして歩こうと思うと、結構な負担が伴う。また素早さがあまり高くないので、回復呪文が少し遅れてしまうといったことも。死んでしまった仲間に回復呪文をかけるといったようなムダを避けるためにも、早めの回復を心がけておきたい。パーティの死活は、ほぼこの僧侶にかかっているといっても過言ではないのだから。 |
5.魔法使い | ||||||
力.D | 素早さ.B | 体力.D | 賢さ.A | 運の良さ.A | 攻撃力.D | 守備力.D |
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呪文攻撃の専門家。レベルが低いうちから、戦闘でよく使う攻撃呪文を多く覚える。しかし腕力は弱く、装備できる武器や防具も少ない。呪文は強いが、攻撃力や守備力は低い。 戦闘で敵にダメージを与えるということにおいて、この魔法使いは「攻撃呪文」という手段を用いる。守備力が高いなど、打撃の攻撃が有効ではない敵を相手にするときには、この魔法使いの違ったアプローチが有効になってくるだろう。また、打撃攻撃が基本的に敵一人だけを対象にしているのに対し、攻撃呪文では敵1グループ、敵全体といったような、「複数攻撃」ができる。スライム8匹が出現したとき、一匹一匹を叩いていくのと、全体にギラをかけてしまうのとでは、どちらが効率的かということを考えていただければよい。戦闘をスピーディにするために、魔法使いの存在は不可欠と言える。また、魔法使いは素早さがそこそこ高いので、敵の先手を取るということもしやすいだろう。また、この魔法使いの使う間接呪文には、攻撃的なものが多い。特にバイキルトなどはかなり重宝するだろう。 しかし、魔法使いは決定的にHP、守備力が低い。装備できるものも、全職業の中で最も少ない。そのため、この攻撃のエキスパートは、みんなで守ってやりながら戦うというスタイルが必要となる。列の一番後ろに置いて、バシバシ攻撃呪文を使っていこう。 |
6.賢者 | ||||||
力.B | 素早さ.C | 体力.B | 賢さ.S | 運の良さ.B | 攻撃力.B | 守備力.B |
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魔法使いと僧侶の呪文を両方同時に覚えていく。多くの武器と防具も装備できる。良いことずくめだが、はじめから賢者にはなれない。経験を積んだ者だけに許される職業だ。 回復呪文、守備援護呪文、攻撃呪文、攻撃援護呪文を全て使いこなしてしまうスーパーエキスパート。いくら勇者が超呪文を持っているとはいえ、賢者のこのバリエーションの前では沈黙せざるをえないだろう。さらに攻撃力、守備力ともに前職業の中でも高い部類になるので、少々パーティで前の方にいても問題はない。まず打撃で叩いてみて、ダメなら攻撃呪文をかけてみる、といったような戦い方は、賢者しかできない。さらに回復呪文を使うことができるとなると、フィールドでひとりぼっちになってしまっても特に問題はないということに。やはりこの賢者という職業も勇者と同様に、欠点というものがない。 賢者になるための方法は2つ。「悟りの書」を使って転職するか、あるいは「遊び人から」転職するかということである。前者の方法では、勇者を除いた全ての職業の者が賢者に転職できることになる。後者の場合なら、つまり遊び人ならレベル20を越えれば、必ず賢者になれるということとなる。今まで遊び暮らしてきた反動なのだろうか。賢者をパーティに加えてみたい、ということになったら、後者の方法が現実的であると思われる。 |
7.商人 | ||||||
力.B | 素早さ.C | 体力.C | 賢さ.C | 運の良さ.D | 攻撃力.B | 守備力.C |
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商人が仲間に加われば、より多くのお金が手に入れられる。また未知のアイテムを「道具」コマンドで鑑定することもできる。最初のうちは、勇者並の戦闘力を発揮する。 商人には特殊コマンドがあり、その鑑定能力でいろんなアイテムを見定めることができる。しかし、この能力は必ずしも万能であるとは言えず、武器や防具も、そのアイテムが「呪われているかどうか、売ればいくらになるか」という程度しか分からない。道具をバッチリと鑑定してもらうために商人をパーティに加えるのなら、それはとんだ期待外れに終わるだろう。ただ、お金を余分に見つけるという能力は、なかなか役に立つ場合もある。ゲームの序盤ではどうしてもゴールドが不足するので、少しずつではあるがお金が余分に貯まっていくというのは意味があることだろう。少しずつ、といっても、累計してみると、かなりの額になる。 勇者並の戦闘力を発揮する、と言っても、それはせいぜい中盤くらいまでの話である。それ以降で特にゴールドが必要にならなくなったら、この商人の存在は、急に意味がないものになってくる。呪文を使うこともできないので、ある程度の段階で、他の職業に転職してしまうのがよいのかもしれない。 |
8.遊び人 | ||||||
力.D | 素早さ.D | 体力.D | 賢さ.D | 運の良さ.S | 攻撃力.C | 守備力.D |
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冒険の仲間としては、全くの無能者。レベルが低い内は力も強いし真面目だが、高くなるにつれて遊び人としての本領を発揮して、どんどん役立たずになる。運だけはやたら良い。 「遊ぶ人」、「戦闘に参加してくれない人」、「いるだけで邪魔な人」、結局は役たたずという評価が遊び人という職業には浴びせられることになる。まあ本当にその通りで、レベルが上がっていくほど、まともに打撃攻撃をしてくれなくなる。「たたかう」コマンドも、この遊び人のだけは「あそぶ」に変えてしまってもいいくらいのものだ。ということなので、実際の戦闘は、「パーティにいる人数−遊び人の人数」で行うこととなる。もし勇者以外が全員遊び人なら・・・勇者一人に全ての負担がのしかかってくることになる。合掌。 ただ、その遊び人のパフォーマンスには、なかなか面白いものがある。敵にダメージを与えたりすることはないのだが、その行動に心が和むこともかなりあるはずである。「イオナズンを唱えてみた」、「啖呵を切った」・・・レベルが上がって行くほど、どんどん遊びのレベルはエスカレートしていく。もう誰も彼を止めることはできない。 しかし、上の方で書いているように、遊び人は転職によって、「賢者」になることができる。180度その性格が変わってしまうといったところだろうか。ゲームも中盤を過ぎてくると、レベル20くらいに育てるなんて簡単にできるだろうから、賢者を育てるために「遊び人」をパーティに加えるのもいいだろう。 |
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